エコキャップ運動について

モノ友3月号、図書館で配布されていたものを拝見いたしました。今までお疲れ様でございました。

さて、本号にペットボトルのふたを回収する運動について言及されていましたが、これには少々言いたいことがございます。

ゴミの回収は美化の点で重要ですし、回収活動によるモノを大切に思う気持ちの醸成もまた重要と考えています。しかし、その行動としてペットボトルのふた回収を推進するというのは公共の利益に見合わないように思われます。率直な感覚として、理不尽です。

情報源を十分に示すことができないのですが、ペットボトルのふたの回収費用、製品化まで含めた再利用にかかる費用は高額になると聞きます。ペットボトルのふたの物理的な小ささからも、手間に見合わないということは容易に想像できます。貴重な区民の奉仕です。効果の高い活動をしていただきたいと考えます。

たとえば、すでにさまざま行われていることとも思いますが、お子様であれば、家庭や地域の清掃活動 (おそらく普段行われている清掃業者様の活動ではなかなか行き届かない部分や、あるいは清掃業者様の活動の見学という形をとってもよいのかもしれません。清掃や回収を普段行われている方々とご相談する必要があるかと思います) に参加いただき、それに対して多少のお小遣いを与え、その一部を募金していただくような形にする、あるいは何か食べ物等でも振る舞い親睦を深め郷土愛をはぐくむ機会とする、そういったことは合理性を感じますし、どんどん行っていただきたいと考えます。いずれにせよ、ペットボトルの回収で得られるわずかの利益を追うよりは社会的に有益な活動はあるはずです。

話はやや変わりますが、飲料業の方々は利用者の利便を考えペットボトルを普及したかと思うのですが、ペットボトルの (容器包装リサイクル法で排出者に求められるようなちゃんとした) 回収やその再利用が面倒である現状までは私の望んだ状況ではありません。特定業種の利益の向上のために利用者が薄く広く負担を強いられる状況があるとすれば、それはできうる限り避けたいものです。飲料業の方々には、回収・再利用の容易な容器の開発・普及をぜひお願いしたく、また、立法や行政の方々にはそれを後押しするような方向での制度の設計や運用をお願いしたく思っております。 (現状で存在するもので言えば、アルミ製ボトルはかなり便利で回収も容易で、大変よいですね。)

一市民としまして、今後も資源や美化等について考えていきたいと思っております。事実誤認等のご指摘、反対・あるいは補足となるようなデータのご提供がございましたら、望外のことでございます。

乱文失礼いたしました。ご一読いただけましたなら幸いです。